方法 | 利点 | 欠点 | 国内規格 |
超音波探傷試験 UT(Ultrasonic Testing) |
面状きずの検出が容易。片面からの探傷が可能。きずの板厚方向の情報が得られる。試験結果の即答性がよい。厚板の探傷も可能。 | 表面状態の影響を受けやすい。接触媒質が必要。薄板の探傷には不適。きずの種類の判別が困難。探傷技術者の熟練が必要。 | JIS Z 3060 JIS Z 2344 |
磁気探傷試験 MT(Magnetic Particle Testing) |
比較的経済的。操作が容易。装置がポータブルである。表面下のきずの検出も可能。 | 強磁性体のみに適用可。試験前後の洗浄が必要。コーティングされたものは適用不可。電源が必要。 | JIS G 0565 |
浸透探傷試験 PT(Penetrant Testing) |
携帯性がよい。経済的。試験結果の評価が容易。照明以外の電源が不要。きずの形状や方向性の影響がない。 | コーティング、スケールなどの表面状態では適用不可。試験前後の洗浄が必要。浸透後の過洗浄や洗浄不足に注意。 | JIS Z 2343 |
渦電流探傷試験 ET (Eddy Current Testing) |
高速探傷が可能。自動化に適する。非接触でも探傷可能。 | 類似信号やノイズを生じやすい。きずの種類・形状・寸法の評価が困難。 | JIS H 0502 |
放射線透過試験 RT (Radiographic Testing) |
材質・結晶構造の影響を受けにくい・表層部きずの検出可・きずの種類の推定が可能で記録性がよい。 | 試験体の両面に接近できる必要がある。面状傷では照射方向と欠陥面と平行でなければならない。比較的費用が高い。現像時聞が必要。 | JIS Z 3104 JIS G 0581 |
Video Scope |
超音波を探傷面に対して垂直に送受する方法
TlE ROD,CYLlNDER-COVER BOLT, CYLINDER CROWNなど
探触子を面状にスキャンすることにより内部の孔食を検出することができます。
管を開放せずに内部の孔食を探せるため漏洩防止に大きく貢献しております。
荷油管、バラスト管、船外ピース、海水管などの大口径管からボイラーチュブ・エコノマイザーチューブなどの細管まで幅広く採用されています。
細管内部にプローブを挿入水圧によって先端の回転タービンを高速回転させるため全周のデータが得られ回転方向に信号ドットを順に描くことにより管断面の展開図が描かれ腐食状況を視覚的に把握できます。
LNG SUPER HEATER TUBEに実績多数
IRISはコストが高くまた運搬に細心の注意が必要なため手動による面計測もサービスしております。
LNG super heater tube,各種ボイラーチューブ・エコノマイザーチューブ・給水ヒーターチューブなどの磁性管に実績が多数あります。
突き合わせ溶接線など完全溶け込み溶接箇所
LNG CARGO TANK (EQUATOR WELDING)
風力発電タワーなど
試験体は強磁性体であること。試験対象部を磁化し表層部に存在する傷からの漏洩磁束を発生させ磁粉で傷模様を作り傷を検出する。
溶剤を使い目に見えない程挟い隙間の割れ目を拡大して傷を見つける方法。ケミカルタンカーのSUS TANK,LNGのCARGO TANK(AL),LIQUID LINE(SUS)などに多数実績があります。
試験体との結合に磁束を仲介にして試験を行うので媒体がいらない。よって非接触で試験を行えることと加える交流の周波数に比例して高速に試験を行うことができる。
冷却チューブに多数実績有り
弊社では施工していません。
ボイラーチューブに多数実績あり